軽度の利用者が介護施設を占拠し重介護の利用者が入所できない現実
私は、長年にわたり、松戸市高齢者虐待防止ネットワークと松戸市障害者虐待防止ネットワークに関わってきた。そして、重介護の障害者が介護施設に入所できない現実は、それらの会議体で、たびたび問題になってきた。
ケアマネジャーや相談支援専門員には、少しばかりケアマネジメントに困難を感じると、すぐに施設入所を薦める人たちがいる。地域包括支援センターの職員でも、すぐに施設入所を薦める方がある。私などから見ると、「この人はうまく自宅で支援を構築すれば、まだまだ自宅にいられるはずだ」と思われるような人に、施設入所を薦めるのである。そして、施設入所に本人が同意すると、「本人も希望しているから」という話になるのである。
一方、施設側も、比較的軽介助ですむような人の入所申し込みがあると、「この人なら、うちでも、問題なく過ごせますね」ということになり、とんとん拍子で、話が進んでいく。
一方、可能な制度を使い切り、渾身の努力で支援者が尽力しても、本当に自宅で支えきれなくなってきた重介護の人は、なかなか施設に受け入れてもらえず、なんとかならないか、ということで、会議などでも話題になるわけである。
私は、ここに一定の規制が必要なのではないかと思う。
私の意見を言うと、市民の介護施設の入居にあたり、一定の公的な基準を作るなり、公的な規制を行うなりして、障害(要介護度)の軽い人は自宅で過ごすことを促進し、障害(要介護度)が重く、「本当に施設介護が必要な人が介護施設に入れるようにすべき」だと考えている。そして、それは公益的な仕事であり、公的な機関が行うことが望ましいと考えている。 (和田忠志)


