2024.7.10 コロナの夏季流行について

メディアで報道しないコロナの夏季流行について
 テレビでは、熱中症対策が微に入り細にわたり、ニュース番組などで報道されていますが、私の感覚では、コロナの強い流行についても、ぜひ、市民の方に知ってほしいと感じています。また、今日のニュースでは、手足口病の流行が報道されていましたが、コロナの流行については報道されませんでした。しかし、先日も述べたように、コロナは4月から増え始め、5月、6月、7月、と、右肩上がりに増えています。
 昨日も、熱中症と思って来院したが、実は新型コロナ感染だった方を拝見しました。メディアでは熱中症のことしか報道されませんので、患者さんは自分の病態を熱中症と考える傾向があります。 コロナはかなり増えていて発熱外来の陽性率は5割を超えています。
なぜか、メディアは新型コロナウイルスの報道に関して、消極的です。
かぜを引いたと思った方は、医療機関にかかる、とか、ご自分で、抗原検査キットで検査してみる、とか、を、ぜひお勧めします。
ご自分で抗原検査キットを行う場合には、注意点があります。「抗原検査キットで陽性反応が出た場合、ほぼ間違いなくコロナに感染していると考えてよい」のですが、「抗原検査キットで陰性が出た場合、その陰性はあまりあてにならない」ことです。抗原検査が陰性でも、より精密なPCR検査を行うと陽性ということは珍しくありません。抗原検査より精密なPCR検査でも、1回の検査では、陽性者のうち7割程度しか検出できないとされます。PCR検査でも、3割は見落とされるということです。従って、抗原検査キットで陰性が出た場合、コロナでないということができません。しかし、繰り返し検査することで、精度が上がります。例えば、私どもの医療機関では、風邪症状のある職員が出た場合、抗原検査キットで陰性が出た場合、抗原検査を毎日繰り返し行うことで、精度を上げることにしています。
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